台湾は2020年の1年間、1度もクラスターが発生することなく、コロナに感染した人は外国から帰国した、入境した人のみでした。
が、今年5月、突然クラスターがあちこちで発生し、あっという間に警戒レベル3級になってしまいました。
忘れないためにも、台湾におけるコロナとの戦いを振り返ってまとめてみたいと思います。
5月宜蘭でクラスター発生
最初にクラスターが発生したのは温泉で有名な宜蘭県のゲームセンターでした。
感染が判明したのは10名ほど。それまで2桁の感染者が出ていなかった台湾では衝撃的なニュースでした。
社交クラブのメンバーによるクラスター
次にクラスターが発生したのは、ある社交クラブのメンバー間でした。台湾では、コロナの本土感染者が判明すると、その人が1週間以内に行った場所、MRTに乗った区間などが公表されます。
「個人情報」とか「人権」などと批判する人は(少数はいると思いますが)、いません。
そして、このクラブメンバーが行った場所として公表されたのが、万華というちくにある風俗店でした。
私が台湾はすごいなぁと思ったのは、このことが公表されたとき、もちろん揶揄をする人もいましたが、「よく公表した。」とこのメンバーを讃える意見もあったことです。
日本ならどうでしょうか。
叩きまくるのではないでしょうか。
警戒レベル3級
あっという間にコロナ感染が市中に広がり、警戒レベルは3級に。
スーパーで買い占めが起きたり、MRTも街も人がいなくなりました。
撮影した時間は普段なら、席に座れないぐらい乗客がいる時間です。
ワクチン不足
台湾はコロナの感染が抑えられていたこともあって、ワクチンの確保が進んでいませんでした。
他国で猛威をふるっていたこともあって、台湾の人もそこまでワクチンが確保できていない状況を不安に思っていないようでしたが、コロナが広がって一斉に政府への批判も高くなりました。
そこへ、日本をはじめ各国からワクチンの寄付があり、台湾のワクチン不足は解消されます。
衛生部の「陳時中部長」。
コロナが台湾で広がってから今まで、10月10日(台湾建国記念日)の1日を除いて、1日も記者会見を休んでいません。
コロナ鎮静と再び本土感染
ワクチンの接種が進み、徐々に感染者が減り、10月ごろから落ち着いてきました。
本土感染者が0が再び日常になり、MRTも街も人でごった返しています。
が、先週、突如陳部長の会見が夜9時から始まりました。
陳さんはいつ休んでいるのでしょう。。。
研究所のスタッフ1名が感染したというニュースで、その方の行動履歴が公表されました。
飲食店、MRTなどまた感染が広がったら・・・と不安に思いましたが、今のところ感染者0が続いています。
そして、昨日、警戒レベル2級維持が発表されました。
・スーパー、コンビニ、レストランへ入店する際の実名制(アプリでできます)
・マスクの着用義務(違反者は罰金)
屋外で運動する場合はしなくてもOK
屋外で飲食するときはしなくてもOK
・社交距離
3級から2級に引き下げられた時ほど厳しくありませんが、外国人の入国にはまだまだ厳しい制限が続いています。
まとめ
振り返ってみて、改めて毎日毎日、必要なら朝でも夜でも会見をする福利衛生部の職員の方々と、病院でコロナと戦う医師、看護師の方々へ感謝しなければならないと思いました。
ちょっと厳しすぎる・・・と思うこともあるのですが、この厳しさが毎日の安心につながっているのだと思います。
早くコロナが収束することを祈ります。
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