台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

台湾で日本語を教える

日本語教師になる方法はネットなどでよく紹介されていると思います。大まかな方法は、

 

・大学で専攻または副専攻で勉強する。

日本語教師養成講座を受ける。

日本語教育能力検定試験に合格する。

 

の3つです。

いずれかの資格を手に入れたら、次は職場探しです。職場は国内か海外かで大きく環境が変わります。私は中国(南部)と台湾しか海外の経験はありませんし、国内は関西しか経験がありません。

が、それぞれにメリット・デメリットがあるので、今日は台湾のメリット・デメリットを書いてみたいと思います。

 

①台湾で日本語を教える場合の大まかなイメージ

台湾は日本企業の進出も多く(特にラーメン屋)、町中にも日本人観光客向けに日本語が書かれたメニューがあるので、海外なのに日本語に触れるチャンスが多いといえます。

これは日本語を教える側にとっても非常にプラスになる環境で、初級の最初の授業の時点で教えていない語彙を知っている学生や、ある程度すらすら話せる学生もいます。

 

②台湾で教えるメリット

日本語教師経験のない人が台湾で仕事を始める場合のメリットは日本語教師という仕事のイメージ通りの経験ができるということだと思います。

変な書き方になってしまいましたが💦💦  

台湾で授業をすると・・・

 

教室に入ったら、学生がすでに机で予習していたり、前回の授業の復習をしていて、

「宿題をしましたか?」と聞くと、「はーい」と言いながら集めてくれたり、先生のところに持ってきてくれて

「テストします。」と言うと、ノートや教科書をさっと片付けて、カンニングすることなく真面目にテストに取り組む学生たち。

 

もちろん、そうではないクラスや学生もいますが、私も台湾へ来た時に驚きました。とにかく、台湾の学生は総じて教えやすく、伸びるのも早いです。

 

②台湾で教えるデメリット

デメリットはじゃあなんなのかというと、上記のメリットが逆にデメリットでもあります。

日本語教育が根付いているため、教材が学校にも巷の本屋にも溢れるようにあり、ネットでもわからない文法や語彙の解説ページが豊富にあります。

そのため、教師の能力が高かろうが低かろうが、学生の日本語は上達しやすいと言えます。

もちろん、熱心であるがゆえに、中途半端な状態で授業をすると、学生はけっこう厳しい目で教師をジャッジします。

が、日本語教師という仕事を続けよう、レベルアップしようというときに「教材やテストが作れる」「コースデザインができる」などは身につけておきたいスキルです。

そのチャンスが台湾では得られにくいというのがデメリットです。でも、これは自分で授業を工夫する、自分で作った教材をネットにアップしてみるなどでカバーできるかなとも思います。

 

まとめ

もし、日本語教師という仕事を長く続けたいと思っている場合は、海外で経験をしたほうがいいと思います。自分が外国で暮らす大変さを経験していれば、日本という外国へきて学生が苦労している気持ちが理解できるからです。

ただ、やはり海外へ単身渡るのはなかなか勇気が必要なことです。台湾は生活がかなりしやすいですし、スタートをきる国としてはダントツでおすすめです。