先月、日本語能力試験という日本語学習者が受ける試験が終わりました。この試験、かつては文法の対策をがっちりしておけば、漢字圏の学生は比較的合格しやすい試験だったのではないかと思いますが、ここ数年傾向がガラッと変わってきています。
①文法対策
傾向が変わっても、文法対策は必須と言えます。ただ、以前は文法対策をしておけば、文法の問題に答えられるという感じだったのですが、最近の傾向としては文法がある程度レベルごとに決まっていて、さらにその文法が読解や聴解に散りばめられているといえると思います。なので、文が穴あきになっていて、当てはまる文法を選ぶというだけでは合格できません。
文法の本はいろいろありますが・・・勉強しやすいのは「TRY」かなぁと思います。文法だけでなく、まとめの問題は聴解やミニ読解があります。簡単めな問題なので、問題に慣れるにはいいかなぁ。
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②聴解対策
ここ数年で受験した学生が口を揃えて言うのが「聴解が速いし難しくて分からなかった」という意見です。
日本語の会話は省略や曖昧な内容が多かったり、聞いた人が話し手が言いたいことを頭で補わなければならない部分が多いので、ストレートな表現をする言語圏の人にとってはかなり難易度が高くなります。
日本に住んでいて、毎日日本人と話す人でもN1の問題はかなり難しいと思います。
聴解だけは問題集を最低2冊は購入して、1年以上かけて対策をするべきです。
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③読解対策
読解は人によって対策がかなり必要な場合と、対策はあまりしなくても大丈夫な人に分かれると思います。
というのは、読解力は母国語の読解力も多少影響するからです。
やはり、読むことが好きな学習者は日本語を読むのも上手だし、あまり躓きません。ただ、台湾の学習者の中には母国語の本を全く読まないのに、日本語の読解がよくできるという不思議たなイプも存在します😂
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まとめ
科目ごとの対策が終わったら、日本語能力試験の公式問題集や過去問題集を時間通りに何回か解いてみることがおすすめです。
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特にN1は試験時間が長く、ボリュームも多いので時間配分や疲れずに解くテクニックも必要となります。
まだ12月の試験が終わったばかりですが、次回の試験は7月。今からスケジュールを立てて、試験対策を始めると7月は余裕を持って試験に臨めるのではないかと思います。