日本語教師になるために、大学で日本語教育を専攻したり、日本語教師養成講座に通ったり、日本語教育能力検定試験を取ったりといろいろな方法がありますが、どの方法でなってもスタートはおそらく同じじゃないかなと思います。
今回は日本語教師になりたてだったときのことを思い出して書いてみようかと思います。
スタート場所
私の日本語教師デビューは、中国の湖南省というところにある湖南師範大学という大学でした。いきなり大学?!と私もびっくりしましたが、当時は中国の日本語教師が不足していたというのもあって大学卒業でもOKでした(今は不可だと思います)。
日本語教師ってスタート場所と雇用形態で生活の大変さは違うと思いますが、仕事の大変さはあまり大差ないかなと思います。
最初の1年は、本当に教案地獄です😭😭😭
教案も教材も何もないのだから当然ですが、1から自分の担当する授業を作っていかなければなりません。授業の数が多ければ多いほど、最初は大変だと思います。
研修なし、教育係なし
一般の企業なら、3ヶ月ぐらい研修があって、仕事を教えてくれる先輩や教育係みたいな人がいるのでしょうか?
でも、私の場合は先輩の先生が1人だけ。研修はありませんでした。
じゃあ、自分が間違っていたり失敗したりしたら、誰も指摘したり教えてくれないのか?というと、学生がバッチリ教えてくれます💦💦
漢字の間違いを指摘された回数は数えきれないほどありますし(今でもあります😅)、助詞をテキストと違うものをうっかり言ってしまったことも。
例えば、テキストには「ご飯を食べたいです。」と書いてあるのに、「何が食べたいですか?」と聞いてしまったり。
「を」で教えているのに、先生が「が」で質問をしたので、学生はすぐに気づきます。。。
誰かが何かと
日本語教師の資格を得て、晴れて仕事が見つかってもほとんどの学校で研修はないと思います。
いきなり授業、いきなり外国人しかいないクラスにぽーんっです。
これって結構怖いですよね。もう経験がある先生はさっさと自分のクラスへ行ってしまうし、教室に入ると学生がまっすぐ自分を見てくる。困った時に誰にどう頼ればいいのかわからない。。。
でも大丈夫です。
誰かが何かと助けてくれます。日本語教師のスタートの大変さは日本語教師をしている人なら分かりますし、学生も新しい先生が緊張していることを知っています。
「あ、この人(先生)本当に困ってるな。一生懸命だな。」と周りの先生や学生が感じれば、必ず助けてもらえます。
が、反対に「なんで誰も教えてくれないの?」と思っている間は助けてもらえないかもしれません。基本的に日本語教師は自分で準備、自分で調べて解決が必須の仕事なので、「教えてもらわないとできない」姿勢でいると、「一緒にやっていけない」と思われてしまいます。
それは、学習者の国、性別、年齢が変わったらそれに合わせてこちらも変えなければならないからです。経験がある教師でも、毎回のように自分で学習者に合わせる方法を考えて解決しています。
まとめ
私も今年の4月から働き方を少し変えたので、この2ヶ月は試行錯誤でした。すでに教えたことがあるテキストでも、新しくPPTを作ったり宿題を作ったり。
永遠に授業準備じゃないかと思われるかもしれませんが、その通りです。でも、学生もこちらも慣れてきて、「いい心地」がお互いわかると、楽しくてたまらなくなります!今はちょうどそんないい心地になり始めているときです。
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