台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

鬼月

台湾は旧暦7月は「鬼月」と呼ばれる月になります。

鬼月って何?というのをご紹介したいと思います。

 

鬼月とは

旧暦の7月1ヶ月間を台湾では「鬼月」と呼んでいます。今年は7月28日(旧暦6月30日)にあの世とこの世を結ぶ扉が開いて、あの世からいろいろな霊が遊びに(?)来ています。今年は8月26日までが「鬼月」になります。

鬼月の真ん中を「中元」と言います。が、日本のお中元とは全く違います

 

この期間、台湾ではいろいろな鬼月ルールがあり、信心深い人はこれを守っているそうです。

 

鬼月ルール

地方、年代によって多少の差はあるようですが🤣、私が学生から聞いたルールは以下の4つ。

 

・夜に洗濯をしては行けない。

・海へ遊びに行っては行けない(足を引っ張られるからという理由で、日本もお盆期間 

 にこれと同じ伝承がありますね)。

・壁に沿って歩いては行けない。

・人の方を後ろから叩いてはいけない。

 

です。3つ目と4つ目は学生によって「え?そんなルールある??」という反応でしたが、1つ目と2つ目は知っている人が多かったです。

 

鬼に呪われないために

いろいろなルールを守りつつ、鬼に呪われないために台湾の人は更に努力を重ねます。それは、「拝拝」。中国語で「バイバイ」と呼びますが、至る所でこのバイバイが行われます。

 

その時に欠かせないのが、「お供え」。そのお供えが、日本人の想像を超える規模です。鬼月の少し前から、スーパーやデパートで大々的にお供えセール、お供えグッズ販売が始まります。それが、こちら。

 

  

 

この店の入り口にあるもの、全てがお供え。お菓子がメインですが、日常で売られている量の数倍のファミリーパックのような量が売られています。

 

   

 

手に持っているのが通常版の3缶セット。後ろの箱は4倍の12缶入り。

 

 

店の入り口も特売コーナーも全部、鬼月用のパック。右側の「鬼怪包」はいろいろなお菓子がセットになっています。

 

お供えのその後

このお菓子、果物、焼いた魚や肉、ご飯などを大盛りにして、路上で爆竹やお線香を焚いてバイバイが行われます。

同じ路上の同じ時間に3ヶ所ぐらいでしていると、道が煙で白っぽくなります🤣🤣

そして、これだけ大盛りになったお供えの気になるその後ですが・・・

 

なんと、バイバイした後にすぐ食べます!!

 

私はこれに1番びっくりしました。日本ではもらったものを一時的に仏壇に供えて食べるということもありますが、お墓や仏壇に供えたものを食べないというのが一般的な気がします。

 

ちなみに路上でバイバイをするのは、「家族や帰る場所が見つからない迷子の霊を慰めるため」だそうです。

 

まとめ

というわけで、今月はバイバイが行われた会社内はお菓子やジュースが大量に置かれ、従業員のおやつになります🤣

台湾に住んで初めての中元の時、このことを知らなかったので「お菓子やラーメンが安い♪♪」と喜んでいくつかこの鬼月お供え用のお菓子やラーメンを買って、バイバイをせずに食べました。呪われていないといいのですが・・・😅💦

 

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