台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

出題者の意図

明日から、今年の最初のJLPT試験申し込みが始まります!

語学の試験

スタートにJLPTのことを書きましたが、日本でも「英検」とか「TOEIC」、「〜語検定」みたいな語学試験っていろいろありますよね。

 

台湾にも「TOCFL」という外国人向けの中国語試験があります。

まだ受けたことはないんですが、自分の実力チェックも兼ねて受けてみようかな〜と思っていて、先日ネットに公開されている模擬試験をやってみました。

 

日本語教師になってから、外国語を勉強するときに、「日本語教育でいうこれだな」みたいなことを考える癖がついてしまいました😅💦

 

問題を解いているときも、「ん?あー、これは人名が混ざっても聞き分けられるかチェックしたくて、わざと人名入れてるのか。」とか「否定疑問文の答え方の問題ね。」とか、出題者が何を狙ってるかまで深読みしながら問題を解いてしまいます😂

 

読解の作成は難しい

聴解、文法と模擬試験をやってみて、次は読解。

読解の問題って作るのが本当に難しいです。何度か作ったことがありますが、1番作りたくないと思うのが読解。

 

で、模擬試験をやっていて1題なんとも言えない問題に出会いました。

 


中国語がわからなくても、日本人は漢字の雰囲気でなんとなく内容は分かると思います。

 

本当に簡単に内容を書くと、

「雨が降らなくて困っていた人々が、遠方から叡智のある老人を呼んで助けを請いました。老人は周りを見て歩いたあと、小屋を一軒立ててほしいと言いました。老人は3日間そこに篭って誰にも会わずに過ごし、3日後本当に雨が降りました。人々がなぜ雨を降らせられたのか尋ねると、自分の心を静めれば、外も静かになり、雨が降るのだと答えました。」

 

というような内容です。問題は、「この故事から分かることはなんですか。」で、

A .先に自分のケア(世話)をすれば、他の人の手助けもできる。

B .環境を変えたければ、先に心(気持ち)を変えなさい。

C.若い人は老人を敬い学ぶべきです。

D .賢い人はいつ雨がふるのか分かっている。

 

問題と関係なく、雨乞いとかの類って、よほどの乾燥地帯じゃなければ雨が降るまで儀式や祈りを続けるから100%成功すると言われているので、この老人も「これはそのうち降るな」と直感してたんだろうなと読みながら思いました。

 

ちなみに、家族を含め台湾の人にもこの問題を考えてもらいましたが、BとDで答えが分かれました🤣

 

やってしまいがち

この問題を見た人から「変な問題!!」と言われてしまったこの問題、私も「変だ」と思いつつ、「あー、こういうの私が作りそう🤣」と思いました。

 

特に初級の問題は使える文法、語彙の制限が強いため、難易度をつけるのがかなり難しいです。

結果、「初級の語彙や文法を70%ぐらいマスターできた人ならみんなが合格できるような問題」になってしまいがち。でもそれって、読解力を測ってるんじゃなくて、文法や語彙力を測っていることになってしまいます。

 

結果、出題者側は「読解力」を測るために試行錯誤して、このようなトンチ話めいた問題を作ってしまいます。

 

こういう問題を作るとバッシングされがちですし、こういう問題だらけなのはまずいですが、読解力を測ってるんだか、文法や語彙力を測ってるんだか分からないような問題より個人的には好感が持てます。

 

こういう出題者が感じる壁みたいなのは、中国語でもあるんだなぁと、変なところで嬉しくなってしまいました🤣🤣🤣

TOCFLにご興味のある方はこちらから→

台湾中国語検定 華語検定(TOCFL)公式サイト【台湾政府認定資格】

 

 

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