台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

日本語の文

授業で本を読んでいて思ったことです。

20代で得た知見

今、学生の要望で「F」さんという方が書かれた『20代で得た知見』というエッセイを一緒に読んでいます。

左がキンドル版で、右が書籍版。

 

 

180章ぐらいに分かれていて、長いページでも見開き1ページなので、授業で扱うのにちょうどいい量・・・に見えます。

 

Fさんといえば、『真夜中乙女戦争』という小説が映画にもなった作家さんですが、この本の最初数ページを読んだときは「年配なのにずいぶん若者に人気があるなぁ」と思っていました。

 

年配だと思い込んでいました。だって、内容が悟りを開いたような人生経験が豊富そうな内容だったからです。

で、プロフィールを見たら、30代の人でびっくり!!

 

なぜこの本を授業で扱っているのかという・・・学生が「ジャケ買い」したからです🤣

 

ストレートに書いて欲しい台湾人VS周りくどい日本人

前回はこのエッセイの14章「愛の暗数」という章を読みました。内容をそのまま書くわけにはいきませんが、要は

 

「あなたの大切な人が優しかったとしても、それは本当は自分といるときに我慢したり言いたいことを言わなかったりするからかもしれない。」

 

というような内容で、「大切な人の本音」と「自分といるときの言動」の暗数がその人の優しさで、その優しさは「愛がある暗数だ」という解釈を私はしました。

 

これを一緒に読んでいる学生は、まだ中級が始まったばかりなので、正直このエッセイを読むのはかなり辛いレベルです。前回は日本語能力試験のN1に合格している人も一緒に授業を受けていたので、その人に中国語で確認しながら読み進めました。

 

で、内容やFさんが言いたいのはこんなことじゃないかという話をしたあと、2人とも

「どうしてそんなシンプルなことをこんなに複雑に書くの??」

と不思議そうな顔をしました。

 

え・・・

 

こんなに難しく書かないで、「あなたの大切な人は我慢してくれていますよ」でいいじゃないかというのです。

 

そう・・・かなぁと困ってしまいました。

おそらく、エッセイにそんな書き方してあったら誰も読まないんじゃ・・・。

 

ぱっと読んでもすぐに分からなかったり、じーっくり考えると理解がじわじわ〜っとできるからエッセイや本って面白いのだと思っていましたが、もしかしたらこれって日本人だけの感覚なのかもしれない!と思ってびっくり。

 

まとめ

「日本人は分かりにくい」という認識が相当広まっている台湾でも「まわりくどいなぁ😩」と言われるぐらいだから、他の国の人はもっとわたしたちを「まわりくどくて面倒臭い」と思われているのかもしれません🤣🤣🤣

それはなんかちょっと孤独感を感じるなぁと思いましたが、ひっそり「この文の良さが分かるなんて、日本人に生まれてラッキー!♪」と思いました。

 

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