台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

教材を作るときの注意点

注意点とタイトルに書きましたが、授業のやり方は人それぞれ。私が先日後輩の相談に乗ったときに思ったことです。

 

技術でカバーできること

学校教育もそうだと思いますが、日本語教育でもパソコンやネットなどIT技術を使った授業がちょっとずつですが普及しています。

 

私が新人の頃にパワポを使って絵カードを見せると、必ず

「絵カードぐらい手で持たないと」と言ってくる先生がいらっしゃいました。

 

が、コロナ禍でオンライン授業が当たり前になったので、さすがにそういう意見も減ってきたかなと思います。

 

ちなみに絵カードは、こんなイラストを学生に見せて、日本語を言わせるためのものです。

 

「食べます」

 

ご飯を噛んでいる人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

ITを使わない授業だった頃は、こんないらすとをB4サイズぐらいの画用紙に書いたりコピーして貼ったりして、30枚ぐらいを手で持ち、全員に見えるように配慮しながらテンポよく捲る必要がありました。

 

腕が痛いし、ときどきカードが落ちるし、学生の人数が多いと見えません。

なので、パワポにして大きい画面で見せることにはかなりメリットがあると思います。

 

パワポ作りとすると

最初は語彙だけ…あ、でも活用の練習にも便利…そうだ、会話文も!とかやっていると、気づけばパワポ1つで授業が進められる状態になります。

 

私は今オンラインでしている授業に関してはすべてパワポで、学生にテキストを買わせてはいません(おすすめを聞かれたら言うけれど)。

 

ただ、このパワポだけ授業は、1つ大きな欠点があると私は思っています。

それは…「パワポを作ることに熱意を注ぎ、パワポができたら満足してしまうこと」

 

新人の先生がやりがちなのですが…パワポを見ると、すごく凝っていたりきれいにできているものが多いです。

 

が、例えば先ほどの絵カード。

「食べます」という文字と絵を一緒に出していたりします。

絵と文字を一緒に見て、学生が覚えるでしょうか??覚えないと思います。

 

でも、文字はわざわざ教科書体にしていたり、動詞のグループによって色を分けてあげていたりする先生も。

学生は覚えなくても、先生に聞かれたら「食べます、2グループ」って言えてしまいます。

 

当然、パワポに凝ってしまうと肝心の文法導入や既習文型との違いのようなところまで調べる時間が取れないなんていう場合も。。。

 

まとめ

後輩が授業でパワポを使ってわかりやすくしているのに、学生が話せるようにならないと言っていたので、上のようなことを簡単に話してみました。

パワポが悪いわけじゃありませんが、「授業は先生のプレゼン時間じゃない。」というのを忘れないようにしないといけないなとまさに、人の振り見て我が振り直せでした。

 

 

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