日本語の先生をしていると、当然ですが学生からいろいろな質問がきます。
すごく鋭い質問から、それは答えがないに等しい・・・という質問までいろいろありますが、印象に残っている質問をちょっとご紹介。
可能形なのに「を」
ある日、学生とラインをしていたときのこと。何かで「怒りを抑えられなかった。」という文をみたけれど、可能形なのになぜ「が」じゃないのかという質問がありました。
日本人ならすーっと読んでしまうところですが、可能の表現を教える際に、口を酸っぱくして「名詞+「が」+可能形ですよ!」と言っているので、日本人はすっとばすところに学習者は引っかかります。
本当だ・・・なんて言おう。。。
この質問をした学生は中級レベルだったので、ここは真実を告げてしまおうと
「が」を使うのが文法では正しいけれど、「を」もよく使われます。
こんな返答を紹介すると、日本語の先生じゃない人からは
「いい加減だな!!教師ならきちんと答えろ!!」と言われてしまいそうですが、このケースは「言葉のゆれ」の問題なので、おそらく正解をバシっと示せる方はいないと思います。
ただ、「猫をいます」のような明らかに誤用の場合は、もちろんきちんと説明します。
日本人はラインをすると迷惑なの?
これは台湾人の学生から非常によく出る質問(相談?)です。
というのも、台湾人はコミュニケーション大好きな人が多く(そうじゃない人もいますが)、四六時中誰かと連絡をとっているというのは珍しくないからです。
にゃーも家族、友達と毎日のように連絡を取り合っています。
なので、日本人と知り合って友達になった台湾の人は、はりきってラインを送ります。
毎日送る人もいます。
日本人は「返事送ったらずっとラインが来そう。プレッシャー・・・」と思って未読スルーする人も多いようですが、一言
「平日は忙しくてあまり返事ができません。」とか
「ラインを送るときに考える時間が長いのであまり返事できません。」とか
自分の実情を説明するといいかもしれません。
ちなみに、台湾の人は相手の返事が2日後とかになっても「大丈夫」という人も多いし、日本人は台湾人ほど連絡を取らないのだということを説明すれば理解してくれると思います。
が、やはり台湾の人と親しくなりたい!という人は、あまり肩肘張らずに、気楽にラインをするといいと思います。