日本でもニュースになったと思いますが、先日台湾で地方選挙が行われました。日本といろいろ違う選挙とにゃーと話したことをつらつら書きます。
一気に行われる選挙
まず驚いたことは、リコールなどがない限り、台湾の地方の代表(日本で言う県知事)は一気に交代するシステムです。
日本は「〜の県知事〜さんが確定」みたいな速報がちょいちょい流れて、自分が住んでない地方ならそのニュースで「へー、県知事選やってたんだ。」と知る程度(個人の関心によりますが)じゃないでしょうか。
ちなみに、当然、外国人は何年台湾に住んでいようが選挙権はありません。
戸籍がある場所で選挙
台湾で一気に選挙が行われる事情の1つかどうかはわかりませんが、台湾の選挙は当日、戸籍がある住所地へ行かなければ投票できません。なので、例えば海外で仕事をしている人、留学中の人も必要とあれば飛行機に乗って帰国して投票をします。
日本のように期日前投票とか、在外選挙などはできないので、選挙の投票の日に合わせて新幹線が増便されたりするとか。
名前を書かない
国によって投票の方法は違うと思いますが、台湾の投票方法は名前を書かないそうです。じゃあ、どうするのかというと、名前の上にスタンプを押すシステムだそうです。
投票所の玄関に正しい押し方が示されていました。
日本は候補者の名前や政党名を記入するということをにゃーやにゃーの家族に伝えたら、「字が書けない人はどうするの?」と聞かれました。
確かに、どうするんだろう・・・🤔
投票所は日本と同じように、近くの公共施設でした。
結果を見て
選挙権がないとはいえ、自分が住んでいるところは誰が当選するのかなぁ?とにゃーの傍らで見つつ、勝手に「この人がいいな〜」と思いながら選挙戦を眺めていました。
個人的に台北市長はこの方になったらいいな〜と思っていましたが、残念ながら落選されました😭
この方は前衛生福利部部長を務めていて、コロナが始まった2020年からすばらしい指揮で台湾を守っていました。
特に去年、台湾でコロナが広まってからは本当に毎日休まずに午後2時から会見を開き、感染者や死者数、ワクチンの確保や接種の開始条件などを発表されていました。その前から不眠不休で仕事に向き合っていたことから、「鉄人」というニックネームがついたほどです。
毎日、毎日落ち着いたトーンで冷静に会見を行う。言葉にすると簡単ですが、先が見えない状況で毎日同じことを繰り返し続けるのは容易ではないと思います。
同じことをできる人(特に政治家)は何人いるでしょうか。
だからこそ、台湾の社会や政治を大して知らない外国人でも「この人はすごいな。頼もしいな。」と思えたし、「この人が市長になったらいいな〜」と期待していました。
まとめ
毎回毎回、かなりにぎやかな台湾選挙。外側から見ることしかできませんが、毎回毎回いろいろなドラマが生まれるなと思います。