日本語を教えていて時々困るのが、日本人の友人ができたりするといろんな情報を仕込まれてしまうことです。
マイナスの意味のはずがプラスに
日本語に限らずなんですが、言葉というものは時代の流れでちょっとずつ変化するものです。なので、
・ら抜き言葉(見れるとか来れる)
・全然+いい意味の表現
あたりは会話表現に限っていえば許容されつつあると思います。
困ってしまうのは、「日本人も普通に使ってるから気にしなくていいよ。」と言われた学生がこんな問題に引っかかること。
・このお皿、全然( )よ。
1.きれいになった 2.きれいにならない 3.汚い 4.汚くなった
( )に入る言葉を選びましょうみたいな問題。日本人で普段「全然きれい」とか「全然おいしい」を使っている人もおそらくこれは間違えないはず。
まあでも「会話ではプラスの表現つける人もいるけどねー」ぐらいでお茶を濁せていたのが、つい先日困った事例を発見しました。
それがこちら。
チョコまみれ。
「〜まみれ」はJLPTの最難関レベルのN1で教える文法で、私は「体に付着したら不快感を感じるような時に使う」と説明します。
「汗、血、泥、油」などなど。
ところがこれはおそらく「チョコた〜〜〜っぷり❤️」を表現しようとあえてマイナスな表現であるはずの「まみれ」が使われているんだと思います。
チョコまみれのはずの本人(クッキー?)も嬉しそうな顔してるし。
商品名や会話では時々ある
この「〜まみれ」の使い方、おそらく日清の「謎肉まみれ」が最初じゃないかと思います。
商品名にまでなってしまったか…ということで最近は「商品名にインパクトをつけるために本来の正しい使い方をしないこともある」という説明を加えることに。
日本語ってこういう言葉遊びが他の言語に比べて多いような気がします。
英語のとにかくなんでもアルファベット数文字に略すのに似ているかもしれません。
N1レベルならそういう遊びもわかっているレベルなのでいいんですが、身近に初級〜中級ぐらいの日本語学習者がいたら、あまり入れ知恵をしないようにお願いします🤣
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