にゃーとにゃーの友達とすずめの戸締まりを見てきたので、簡単な感想などを。
すずめの戸締まり
前回の記事で、やっとすずめの戸締まりが台湾で公開したから見に行ったけど翻訳の難しさを感じたという記事を書きました。
よく考えたら、順番が逆だったかもしれませんが、にゃーと、にゃーの友達と映画を見た後に気づいたことをつらつら書いてみたいと思います。
今回の記事はネタバレとなることもあるので、ご注意ください。
戸締まりの意味
前回の記事でも書きましたが、この映画、これまでの2作品と違ってタイトルの翻訳がやや難航したようです。
監督の本当の意図は監督や製作に携わった方しかわからないことかもしれませんが…
私は「戸締まり」には「災いを封じる戸締まり」と「過去の辛い思い出の戸締まり」と二重の意味があるんだろうなと解釈しました。
新海監督の映画は、1回では全部すっきりわからない部分が多いんですが🤣、3.11の震災でたった一人の母を亡くして、それが受け入れられずに苦しみつづけてきた主人公が前へ進むための戸締まり。
漢字4字に拘りたいというのもあったかもしれませんが、「鈴芽之旅」のほうが映画の内容とは合っているかもしれません。
でも、「君の名は」の翻訳は直訳すると「君の名前」になっているので、問いかけ感はないよなぁとも思います。
メジャー3部作の中で
前回も書きましたが、私は新海監督のメジャー3部作(と勝手に呼んでいる)中で、ダントツですずめの戸締まりが良かったと思いました。
震災がテーマなので、「震災をエンタメ化してる」という意見も見ましたが、これがさらに10年後だったら主人公に戸締まりが必要かどうか…と思います。
ただ、主人公と同じ、似たような境遇の人は少なくないだろうなとも思いましたし、自分がその立場だったらこの映画を見るかどうか分かりません。
主人公が青年を戻すためにあんなに頑張る理由が分かりにくいという指摘も見ましたが・・・私はあれは青年のためもあるかもしれないけれど、防げる地震を防ぎたいという思いからかなと思いました。
鑑賞後に
見た後、MRTの方へ向かいながら映画の感想や「あれはどういうことだろう?」というのを言い合いながら帰りましたが、にゃーの友達は「複雑すぎる」と苦笑いでした😅
学生からも、「日本人はそんな複雑なことをみんな考えながら映画やアニメを見るのか。」と聞かれたこともありますが、考える人のほうが多いんじゃないかなぁと思います。
「子どもには絶対理解できないでしょう。」とも言われたことがありますが、日本のアニメや漫画って古いものでも子ども向けとは言いがたいものもあります。
ぱっと見、子ども向けだけど、じっくり見たら大人じゃなきゃ気づかないポイントが潜んでいる作品はメジャーマイナー問わず多いんじゃないでしょうか。
まとめ
日本語の先生になってから、学生と映画やドラマ、アニメの話をする機会がよくありますが、日本のエンタメって日本特有の複雑さや緻密さがあるのかなぁと思います。
流行語大賞とかを決めているのもおそらく日本だけだし(今年の漢字は台湾もやってる)、何年も続くバラエティ番組もこちらではあまりないような(あってもみんな知らない)。。。
でも、アニメを作る側の人はテーマや設定を考えるのがどんどん難しくなりそうですね😅
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