台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

文法の説明

日本語の先生になって、大事だなぁと思うことはたくさんあります。が、私が1番大事だと考えていることを書いてみたいと思います。

 

日本語の先生はこれが大事なんじゃないかと思う3つのこと

①自分で考えたり調べたりする力

日本語の先生(特に国内)は掛け持ちをしている非常勤講師の先生が多いです。新人の先生や分からなくて困っている先生のフォローまで頭も手も回りません

 

「未経験なのに誰にも教えてもらったり助けてもらえない」のが当たり前なので、まずは自分で考えたり調べたりする必要があります。それでもどうしても分からない時のみ助けてもらえそうな瞬間と人を自分で探します🤣

 

②学生との距離感

学生はいろいろな国から来るので、当然「その国の先生と学生の距離」という文化を持ち込みます。ある国は先生と話すと異常に緊張する、ある国は友達のようなフレンドリーさ、ある国はとりあえず反抗する😅

 

当然、付き合いやすさ、付き合いにくさが生まれるわけですが、できる限りどの国の学生とも同じような距離を最初は保った方がいいと思います。

 

私は卒業式の日に、ある国の学生から「私もみんなみたいに先生と親しくおしゃべりしてみたかったんです・・・」と半泣きで言われたことがあります。正直、いつもまっさきに挨拶もせずに帰る学生だったので、寝耳に水もいいところでした。。。ごめん。

 

③文法の説明

これが今日のメインのお話なんです😅

 

文法の説明

私は高校生ぐらいから英語の文法が大嫌いでした。

 

先生は「前置詞」とか「〜構文」とかとにかく文法の用語をたくさん出しているだけの印象で、問題をやって分からない時に質問すると、「ここは〜構文だよね?だから、〜だよ。」みたいなことをおっしゃる。

 

私はその構文とやらには何でそんな名前が付いているかも、英語の文法をどうして構文に分けて説明しているのかも、それが今まで習った会話で使う文法とどう違うのかも一切理解できませんでした。

 

なので、自分が授業をするときは、極力文法の用語を出さないように気をつけています。特に、

「意志動詞・無意志動詞」「取り立て」「状態」「強調」「硬い表現」辺りは学習者側から出るまではこちらから言いません。

 

日本語でも、中級の勉強を始めると、時々こんな質問をする学生がいます。

「初級で勉強した文法と今日のこの文法は大体同じですよね?覚えないといけないんですか?」と。

 

まさに英語で私が思ったことと同じことをこの学生は思っている!!と考えて、例を出すようにします。

 

「日本のアニメを見ました。おもしろかったです。だから、日本語を勉強しています。」これでもあなたの言いたいことは日本人に伝わる。でも、これを

「日本のアニメをきっかけに、日本語の勉強を始めたんですよ。」に変えたら、日本人はあなたともっと会話を続けるでしょう。

 

今は台湾に住んでいるので、自分で中国語を話して学生に実感させることもあります。

「あなたは今私が話した中国語を聞いて、私ともっと中国語で話そうと思いますか?」

 

これで大体の学生は納得してくれます。

 

学生によってはガチガチの文法説明をしたほうが喜ぶ、文法オタクもいるので、そういう学生には辞書に書いてあるような語彙をふんだんに使いますが🤣

ちなみに、文法書は1冊持っていたほうがいいと思います。いろいろあるので、本屋さんでお好みのものを探すといいと思います。私はこちらを使っています。

 

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感想(1件)

ほとんどの学生は先生の文法知識量になんて興味がないということを知っておきましょう。

 

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