台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

教育に価値が置かれすぎる弊害

台湾は日本と比べて学歴社会なのですが、教育を重視しすぎるのもどうかなぁと思うことがあります。

 

褒める台湾の人

台湾の人は日常的に人を褒める習慣があるような気がします。本当にちょっとしたことでも「すごい」と褒め合います。

 

悪いことではないし、にゃーが「totoluは褒めてくれない」と文句を言うぐらいなので、私はもっと人を褒めた方がいいんだろうなぁと思っています🤣

 

学校でも「ギフテッドクラス」と呼ばれるクラスがあって、最初はニュースに出るような天才を想像したんですが、にゃーによると「3分の1ぐらいの学生が入れるクラス」とのことです。

 

ただ、やっぱりこれは弊害もあるよなぁと最近思うようになりました。

 

子どもの頃は優秀だった

子どもの頃はそのギフテッドクラスだったと言うある学生がJLPTにチャレンジをします。日本に留学した経験もあり、仕事でも毎回売り上げ目標を達成していて、会話も上手。

 

その学生、毎週宿題を決まった時間に提出し、自分で作った例文まで送ってくる真面目な学生。授業でも問題を出すと秒で答えます。

 

が…「早く答えなきゃ!」という焦りがあるのか、例文もよく同じところでミスをして落ち着いて考えれば正解できる問題を間違えます。

 

少し前から練習問題を授業で解くようになりました。なんとなく予想していたことですが、

 

「自分で模擬試験を探してやってみたら70%ぐらい正解だった。」と言ってたけど、練習問題の正解率は30~40%

 

合格できるかは五分五分。

でも、その学生が受けるレベルは、大抵の学生が複数回受験するので初回なら合格しないのが普通。

 

でもその学生は練習問題の出来の悪さに非常に落ち込んでしまいました。

そして、「次の授業までに解いておいてね」と送った宿題を5分以内に解いて答えを送ってきました。

 

やっぱり出来は50%。落ち着いて読めば正解できたはず。

その学生、どうやら大学受験で希望の大学に入れなかったようで、それをずっと引きずっている感があります。

 

その学生だけでなく、数名の学生から学歴コンプレックスを抱えているのかな?と感じたことがあります。

 

そういう学生は20〜30代の若い学生です。反対に50代以上の学生は

「学生時代、遊んでばかりだった。ワハハ。」みたいな人が多いです。

 

勉強で褒めたら自己肯定感が上がるのは事実だと思いますが、色々なことを経験させるのが大事だなと思います。

 

 

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