中級以上の授業をするときに、こちらの勉強にもなるので学生によく「台湾はどう?」というのを尋ねます。
放課後って友達の家へ行く?
例えば、「放課後」という語彙をやったら、「放課後、友達の家へ遊びに行きます。」みたいな例文を出しておいて、「台湾の小学生や中学生も同じ?」というような質問をします。
「え、そんなの個人差あるじゃんw」という話なんですが、大事なのは現実はどうかではなく、本人の子供時代を思い出させてしゃべらせることなので、当然学生によって返ってくる答えは違います。
年配の学生に聞けば「子供のころは学校が終わったらすぐに家の手伝いをした」とか「家まで2時間ぐらい歩くから無理」みたいな答えが返ってくるし、20代の学生に聞けば「塾ばっかり」とか「両親が働いているからおばあちゃんの家へ行った」みたいな答えが返ってきます。
ノリがいいクラスだと、そこからお互いの子供時代の話をしたりして盛り上がり、自然と会話の練習になったり。
漢字の違いも面白い
台湾は漢字圏なので、よく「この漢字語彙って中国語にもある?意味は同じ?」という質問もします。
「畑」とか「峠」のような日本が勝手に作った漢字が入っていると無理ですが、台湾の場合は中国の人にはピンとこないような「御手洗」が通じたりするので、けっこう漢字を教えるときにこの質問をします。
で、先日の授業で「寄宿」が出てきたので、同じ質問をしました。
「台湾にも同じ漢字語彙がありますよ。」とのことだったので、「意味はどんな意味?」と聞いたら、
「外国人の家へ行って、そこに住ませてもらいます。その後、その外国人の家の人も台湾へ来て私たちの家に来て住みます。」というような答えが。
んん????お互いにお互いの家でホームステイするみたいな意味???台湾では寄宿はグローバルなのね。
気になったので、台湾の辞書を見てみました。
2の例文に確かに「アメリカでホームステイ」って書いてある。
日本語と同じように、学校の寮みたいな場所で暮らす、他の人の家に厄介になるみたいな意味もあるようです。
日本語は「ホームステイ」というカタカナ語彙が普及してしまっていますが、確かにホームステイは「寄宿」といえば「寄宿」ですね。
日本語はカタカナ語彙が年々増えますが、日本語だけで表現できることがいっぱいあるのに、カタカナ語彙を無駄に増やしてないかなぁとハッとします。
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