台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

フードパンダ撤退のニュースから考える日台文化の違い

2日ほど前、日本からフードパンダ撤退というニュースを目にしました。このニュースは学生も数名知っていて、「なぜ、日本でフードパンダは定着しなかったのか」を話しました。

ちなみに、台湾はフードパンダが大人気で、どこでも配達員をみるし、台北駅に大型広告が出るぐらい稼げているようです😂

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1枚目「注文して、注文して!!」2枚目は「注文した?注文した?」と書いてあるようです。

 

①台湾のデリバリーサービス

台湾の街を歩いていると、たくさんのバイクを見るのですが、そのバイクの中でも多いのがデリバリーサービスの配達員のバイクです。

どのぐらい多いのかというと、このぐらい↓

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奥に写っているドリンクの店は、有名なYoutuberが開いたお店です。この写真だけでも配達員のバイクが4台🤣

フードパンダ以外にも、ウーバーイーツ、台湾独自のララムーブなどもサービスを展開しています。

 

②外食&テイクアウト文化

台湾はもともと外食をする人が多いし、どんなお店でもテイクアウトができます。

ラーメンもかき氷もテイクアウトができるので、自分が買いに行くか、誰かに持ってきてもらうかぐらいの差なのかもしれません。

もちろん、台湾でもデリバリーサービスを使った方が値段は高いのですが、もともと外食の値段が安価なのもあって「便利さ」を優先する人が多いようです。

 

③実際に注文してみた

一度、にゃーとデリバリーサービスを使ったことがあります。フードパンダではなく、ウーバーだったのですが、天気が悪い日に餃子を注文して配達してもらいました。

配達員さんが家の場所を間違えるというトラブルもありましたが、無事に到着。

 

確かに便利。

 

ですが、台湾は飲食店がそこら中にあるし、やっぱり少し冷めてしまうし、うーーーーん😐  と私は思いました。

 

私個人の考察

日本は「出前」というサービスが前からあって、例えばラーメン屋さんは配達中に麺がスープを吸って少し伸びることを計算して、ちょっと硬めに茹でるのような工夫までされています。一般的にそこまでしても配送料金は無料。

しかも、出前をとるというのは「ハレの日」のような場合が多く、特別感があるからさらに美味しく感じるんじゃないかと思います。

 

台湾は日本より飲食店の注文が多く、そんな風にいろいろ工夫したりする余地がなさそう。なので、日本と同じような「ハレの日」感覚でデリバリーを頼むと、私のように「うーーーーん」になるのかなぁと思います。

 

よって、日本ではフードパンダは定着しなかったのかなと思いました。台湾で暮らすようになって、時々この「ハレの日」や「イベント」の捉え方が違うんだなと感じることがあって、比較すると面白いなと思います。