日本語教師の仕事って最近認知され始めた仕事なので、よく
「どんな仕事ですか?」
「どうやって教えるんですか?」
「大変ですか?」
といろいろな質問をされます。どんな仕事でも、どんなことでもいいことと悪いこと両方あると思いますが、今日は日本語教師になってよかったなと思ったことをいくつか書いてみたいと思います。
世界中の情報が集まる
まずはこれが最大のよかった点じゃないかなぁと思います。特に日本国内で教えていると、学生はいろいろな国から日本へやってきます。学校によって多少の違いがありますが、私が今まで教えたことがある学生の国籍は・・・
台湾、韓国、香港、中国、モンゴル、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、ラオス、スリランカ、インド、ネパール、バングラデシュ、ミャンマー、アメリカ、ブラジル、カナダ、ペルー、フランス、イタリア、ドイツ、スウェーデン。
授業を通じて、けっこう知らなかったなーと思うことが多くあるし、日本で得られる情報は氷山の一角でしかなく、メディアを信じてはいけないなと思ったことが多々あります😅
当たり前だけどハッとしたこと
よく、欧米の人が「中国、韓国、日本って全部同じでしょ?」って思ってたり、区別がよくつかなくてごちゃまぜになっていたりすることがあります。なんで区別がつかないのかなと私たちアジア人は思ってしまいますが、みなさんは欧米の人の区別がつきますか??
もちろん、違う国々だということは理解していますが、私は知らず知らずのうちにやっぱり混ざっていました😅💦 そして、ヨーロッパと北米は全然学生のタイプが違うし、雰囲気も違うんだ、ヨーロッパの学生も国によって全然違うと、当たり前だけど驚いたことがあります。EUの国はEUという1つの国ではないので、学生を見ていて、全然違う別の国ではないけど、家族や兄弟みたいだと思いました。
知らない間にしていた思い込み、勘違いによく気づくことができるのもこの仕事のいいところだと思います。
いろんな意見が聞ける
中級以上のクラスになると、頻繁に学生の発表を聞く機会があります。学生が自国の紹介をしたり、意見を言ったりと様々ですが、これがとても面白いと思います。
例えば、ヨーロッパの学生(といっても一部ですが)が発表したクリスマスの過ごし方を聞いて、「あなたの家はカトリック?それともプロテスタント?」と質問したところ、返ってきた答えが
「私は無宗教です。」
これには驚きました。たった今、教会のミサに出る話と家族で過ごす話を聞いたばかり。彼女曰く、「クリスマスは伝統行事という認識。信心はない。」とのことで、これにドイツやイタリアの学生も深く頷いていました。
ヨーロッパの歴史や文化と宗教の関係をしっかり知らないのですが、「若者は無宗教が増えている」のだそうです。宗教の話は授業では基本的にしないほうがいいので突っ込んでは聞きませんでしたが、授業以外でゆっくり話してみたいなと思いました。
旅行先に困らない
時間と経済的な問題はありますが🤣 、学生たちの国はどこも行ってみたいと思うような情報が得られます。
印象的だったのは、カナダのノバスコシアというところから来た学生が予定の発表時間の2倍以上を使った紹介。
カナダも移民の国なので、トロントやオタワはいろんな国の人が住んでいてカナダらしさをあまり感じられないそうですが、ノバスコシアは開拓時代の雰囲気がまだ残っていて観光化もそれほど進んでおらず、自然も素晴らしいとのこと。
カナダといえば、トロントかナイアガラの滝、オーロラの見られるイエローナイフだと思っていたし、自分で全ての国を調べることは容易ではないので、学生からもたらされる観光情報は貴重です😆
まとめ
日本語教師になってよかったと思ったことと言いつつ、少々ぼんやりした内容になってしまったし、集約すると「いろんな国のことがわかる」ということなんですが🤣🤣🤣
自分が住んでいるほんのわずかな範囲のことしか自分は知らないんだということがよくわかります。教える側なんですが、世界中の先生と知り合っている気分です。