日本語教育能力検定試験学習の7回目です。
6回目はこちらから→日本語教育能力検定試験学習6回目 - 台湾へ移住して日本語教師
今回はいよいよ区分5です。
いよいよって言われても(???)ですね。区分5は「言語一般」です。
日本語教育能力検定試験の中で、1番学習、日本語観察によって得点が伸びる範囲ではないでしょうか。
今回もこの問題集を解いた結果のお話です。
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日本語の幅広い知識が求められる
今回は大問2問しかやっていませんが、今のところ正解率は68.4%です。
3問ほどかなり悩んだ問題がありました。
1つ目は「カタカナ語特有の音節」が他と異なるものを選べという問題。
バックコーラス プロデューサー ティラミス モーツァルト ボストンバッグ
→ まず、真ん中3つはすべて同じ。「デュ」「ティ」「ツァ」のような特殊音ですね。ここまでは簡単。困ったのが残った「バックコーラス」と「ボストンバッグ」。
どこにも特有と考えられる音節がない・・・。考えても分からなかったので、バックコーラスを選択しましたが、正解は「ボストンバッグ」
なんで〜??と思って解説を読んでみると、「有声音の前の促音は外来語特有」。年配の方が「ベッド」を「ベット」、「バッグ」を「バック」というのはそのため。
あー、確かに。。。まだ「バック」っていう人いるかなぁ・・・。
2つ目は「前項と後項の関係」が他と異なるものを選べという問題。
藍染 手作り そりすべり 雪遊び 川遊び
これは藍染と川遊びでかなり迷いました。他の3つは「手段、道具ので」なので同じ。「手で作る」「そりで滑る」「雪で遊ぶ」ですが、「川遊び」は「川で遊ぶ」なので場所を表す「で」のはず。でも、「藍染」は「藍に染める」だよなぁ・・・と考えた結果、じゃあ「に」になる「藍染」かなと選択。
間違っていました😢
解説を読むと、考えた方は合っていたのですが、「藍で染める」だから「藍染」は「手段、道具(材料)」の「で」なんだそうです。
藍って色じゃないの?材料だったの??っていうか、藍って何???とハテナがいっぱい🤣🤣🤣
3つ目は「複合語の意味」が他と異なるものを選べという問題。
跡取り 相撲取り 借金取り 婿取り 名取り
またまた悩みました。「跡取り」「相撲取り」「借金取り」は同じもの。すべて「を」格ですね。「跡を取る」「相撲を取る」「借金を取る」。そして、すべて「人を表す名刺」です。
問題は「名取り」って何???です。婿取りがおそらく正解だと思うけれど、「名取り」という名詞を聞いたことがありません。人名?🤣
結局「婿取り」を選んで正解となりました。
このように、ただ文法や複合語、語種、発音のルールだけ勉強しても、自分が知らない間に勘違いしている語彙が出てくるので非常にやっかいです。
問題をこなす
この分野の攻略法はただ1つ。とにかく問題を解いて解いて解きまくることです。私のように一般知識不足で間違える場合もありますが🤣、パッと問題を見た時に、「あ、これは「う」の長音化の問題だ」「あ、これは格の問題だ」と何の問題か分かるようになるまで解くこと。
ほとんどの問題集、テキストに解説が付いているので、解説をしっかり読んで問題になれることが大切です。
この分野の問題がすっすとできるようになると、実際の授業でも役に立ちます。学生は「氷」のひらがなは「こおり」なのに、なぜ「北海道」のひらがなは「ほっかいどう」なのかと疑問に思うからです。
発音上、「北海道」の「どう」は「どお」に聞こえるので、よくこんな質問が出ます。ちなみに、「ど」の発音に引きずられるから「う」が「お」のような発音になります。
まとめ
日本語教育能力検定試験の勉強は7月、8月が勝負です。受験生と同じですね。この夏に問題集を何度もやったり、苦手分野を潰しておくことが大事だと思います。
まだブログには書いていませんが、問題にたくさん挑戦しつつ、聴解対策もお忘れ無く!!