台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

教えにくい文法

日本語の文法の中で、いくつかはとても教えにくいと思うものがあります。

個人的に苦しんでいる文法を1つご紹介。

 

「〜んです」

それはずばり、「〜んです」

例えば初級の最初の方では「〜たい」という文法だけを教えるので、

 

「野菜を買いたいです。」

「トイレへ行きたいです。」

 

のような形で練習をします。文法の意味を説明して、前に来る動詞の形を確認して、ドリル練習をしたのちに会話練習。

 

A:すみません、駅へ行きたいですが、どうやって行きますか。

B:じゃあ、あのバスに乗ってください。

A:駅までどれぐらい時間がかかりますか。

B:20分ぐらいですよ。

 

のような会話をしたりすると思うんですが・・・

いまも「〜んですが」を使いましたが、やっぱり「行きたいです。」に違和感😅💦

じゃあ、この違和感、どうやったら外国の人にわかってもらえるか・・・

 

日本人は「すごいはっきり言うな」って感じるよというのを説明してみたり、「みなさんと話す日本人も話しやすいよ。」とか言ってみたり。

 

でも、「〜ん」になんでそれを和らげる効果があるのかというのもうまく説明できないし、「とにかくつけろ」と教えてしまうとこんなホラーな会話が生まれます。

 

A:先輩、クリスマスは何をするんですか。

B:あー、その日はバイトがあるから、何もしないかな。

A:何もしないんですか。つまらなくないんですか。

B:うん。。。。

 

「〜んですか」ばっかり言われ続けるとすると・・・日本人的には「ちょっと鬱陶しいな」と思ってしまいますね。かと言って、1回ぐらいがいいよと教えると、

 

A:先輩、クリスマスは何をするんですか。

B:あー、その日はバイトがあるから、何もしないかな。

A:何もしないですか。つまらなくないですか。

B:うん。。。。

 

さらにホラーな会話に。。。

 

聴解になると

しかも困ったことに、学生側もん?それだけ?」のような雰囲気になるので、それまでの動詞や形容詞の活用と違って、あきらかに「使えるようになろう」という目の輝きがありません。

 

確かに、「〜んです」ってあってもなくても意志の疎通はできるので、動詞の活用などと比べたら、優先度はそれほど高くないかもしれません。

 

が、JLPT(日本語能力試験)のN4ぐらいの聴解から普通にこの「〜んです」を使った友達同士の会話みたいな問題が出ます。

そして、なぜか学生は「〜んです」にひっかかってしまうんです😅💦

 

例えば、

A:今日の午後、時間ある?

B:1時までバイトがあるんだけど、その後なら暇だよ。

A:じゃあ、映画でもみに行こう。

 

なんて会話が流れると、「あるんだけどは何??」と固まったりします。。。

そして、ちょっぴり発音もしにくそう。

 

まとめ

日本語の「〜んです」に相当する文法が他の国にはないのか、あってもあまり意識されないのか、いつもこの文法を教えるときは若干顔を引き攣らせながら授業をしています🤣🤣🤣

 

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