今週から、来月のJLPT試験に向けて、問題集に取り組む授業をしています。
台湾の学生の傾向
もちろん、個人差はあるのですが、台湾の学生はこんな傾向があるなと思っています。
・ひらがなを見て漢字を選ぶ問題 →かなり得意。特に勉強しなくても点数が取れる。
・漢字を見てひらがなを選ぶ問題 →苦手な人が多い。
・文法 →みんなが1番熱心に勉強するので、そこそこ点数が取れる。
・聴解 →アニメやドラマが大好きな人は得意。
・読解 →全体的に苦手。読書が好きな人は得意。
特徴的なのは、やっぱり聴解でしょうか。
一般的に、日本国外で日本語を勉強している人は聴解が苦手な傾向がありますが、日常的に日本語が聞こえる(日本人も多いので)環境というのが台湾の学生にはプラスです。
先生も学生も悩むポイント
今週の授業でも案の定、聴解や漢字を選ぶ問題はスイスイ正解していました。
そして、やっぱり1番ひっかかったのが、「漢字を見てひらがなを選ぶ問題」です💦
日本も台湾も共通して使っている漢字が多いので、わざわざ音を覚えなくても意味が分かってしまいます。例えば、
「不要停車」と書いてあれば、「あー、駐車禁止なんだな。」と分かる日本人がほとんどだと思います。
じゃあ、この「不要停車」を中国語で読めますか?というと、中国語を勉強したことがない人は分からないでしょう。
台湾の人も同じで、「駐車禁止」は日本語の「ちゅうしゃきんし」が分からなくても意味が分かってしまうので、なかなか「ちゅうしゃきんし」を覚えられません。
学生に「覚えて!」というのは簡単なんですが、自分も漢字に頼って中国語の発音がなかなか覚えられないので、「覚えましょう」と言いにくかったりします😅
漢字が読めなくても
JLPTは、「聴解」と「言語知識」という2つのテストに分かれていて、「言語知識」には「文法、語彙、漢字、読解」の問題が出ます。
なので、ぶっちゃけ、漢字を見てひらがなを選ぶ問題でそれほど点が取れなくても、他の部分である程度の点が取れたら合格できてしまいます。
学生もそれを知っていますし、JLPTの語彙量を見ればなかなか対策する気にならないのもうなずけます。。。
ただ、漢字の読みが覚えられないと当然ですが会話もできません。でも、会話に必要な語彙ってそんなに難しい漢字が読めなくても問題なかったりもします。
毎回のJLPTで密かに漢字問題に悩んでいます。。。
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