台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

先生VSテクノロジー

ネットのニュースで見かけた「Chat GPT のみを使ったレポートは認めない」というのを読んで思ったことです。

レポートや作文は手書き?PC入力?

ニュースのコメントだったか、ツイッターだったかで見ましたが、「パソコンが普及したころの手書きじゃないレポートは認めないに似てる」という意見。

私、正直「あ、確かに」と思いました。

 

同じことが「履歴書」でもありますね。

「手書きの方が心がこもっている」とか「熱意が伝わってくる」とか賛同できるんですが、新入社員の離職率を見てしまうと、「履歴書が手書きかどうか」はあまり判断基準にしないほうがいいんじゃないかなぁと思います。

 

自分が教える立場になったら、日本語教育では「PC入力させる」が大正解だし、外国人を雇う場合、PC入力ができるはいい判断基準になるんじゃないかと思います。

 

国によって(学生によって?個性によって?)学生の書く字はかなりばらつきがあって読みにくいこともあるし、そもそも「日本語でレポートが打てる=漢字の読みなどを覚えていて、かつローマ字に変換できて検索、文が作れる」という高スキルとなります。

 

ネットで例文や内容を探す

私が先生になりたての頃は、レポートや作文、例文の宿題にネットで拾った文をコピペする学生がけっこういました。

全部コピペすると先生にバレることがわかっているので、いろいろなページから文を拾って、つぎはぎしたレポートを出してきたりします。

 

文章の7割がコピペだけど、Aを出したことがある学生が1名いて、その学生は10ページ以上のウェブサイトから、自分が選んだテーマや自分の主張に近いものをコピペしてきて上手に繋ぎ合わせていました。

 

残りの3割が本人のまとめや意見、体験が書かれていたことと、繋ぎ合わせ方があまりにも見事だったのでAを出しました。私がその学生にAを出したので、他の学生も真似してコピペレポートを出してきましたが、やはり内容がちぐはぐに。

 

賛否両論あると思いますが、文章を上手に繋ぎ合わせられるということは、内容が理解できているし、文の構成もちゃんと本人の中にあるということだと思います。

 

論文も「引用」という名のコピペのような手法を使うのだし、Chat GPT ならすぐにレポートを書いてくれるでしょうが、手を加える必要があるときに必要な加筆ができるかどうかはやはり本人の能力。

 

私が見たニュースは「Chat GPT のみを使ったレポートは認めない」という文だったので、多くの大学の先生はChat GPT が出した文をコピペしたら認めないのであって、内容を自分で精査するなら通してくれるんじゃないかと思いましたし、Chat GPT だけさっと作れない設問を出すのは難しくないんじゃないかと思います。

 

まとめ

今教えている学生も1学期に1回ぐらい長い文章を書く宿題がありますが、レベルが高くなればなるほど「コピペしたな」とわからない仕上がりになります。初級の学生は「ここからここまで全くミスがない」というゾーンと「ケアレスミスも含めて間違いだらけ」のゾーンにきれいに分かれたりします🤣

 

 

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