授業の練習で使う小ネタです。
説明は難しい
「〜という意味です」とか「〜ということです」のように意味を説明する文型を導入したときや、会話で「説明する」をテーマにした場合、学生に例文を作らせると
「中国語の謝謝は、ありがとうという意味です。」とか
「今日はちょっと・・・というのは、今日は都合が悪いということです。」のような
「うん、知ってる」と言っている側も聞いている側も思うような内容になってしまいがち。
なんなら、先生の作った練習もこうなりがち。
ダメじゃないんですが、「説明が適当でもみんな分かるだろう。」とか「分かるからこれでいいや。」という気持ちになってしまいます。
現地でしか通じないネタを入れる
こういう時、私はよく「現地ネタ」を入れることにしています。
日本国内なら「方言」とか、「学校のルール」「先生の口癖」なんかを利用します。
で、今は台湾の人がよく使う様なスラングや語彙を入れたりしますが、実は学生がうまく説明できない語彙があります。
それがこちら。
「限時爆殺」
なんて、物騒な言葉🤣🤣
「時限爆弾で人殺しする」のか、「限られた時間で大量殺人でもする気」なのか
もちろん、どう見てもスーパーの中なので、そんな危険な意味ではありません。
これ、中国語が分からなくてもなんとなく意味が想像できるんじゃないでしょうか。
そう、「お買い得商品」のポップです。
「限時」がついているので、「タイムセール」です。
学生にこれを見せて、「どういう意味ですか?」というと、大抵の学生は「安いです。」とか「値下げです。」とか答えられます。
でも、なんで「殺」??!!
実は、「殺」の漢字、パイナップル売り場でも見かけます🍍
「自殺」「他殺」と書いてあります🫢
これは、「パイナップルを家に帰って自分で剥く場合は、自殺」「店の人に剥いてもらう場合は、他殺」です。
台湾語が関係?
じゃあ、なんでこんな物騒な漢字使うのか?と聞くと、これがうまく説明しにくいようで、初級の学生はお手上げ✋
パイナップルの方は、台湾語の「剥く」を表す言葉の発音が、国語(中国語)の「殺」の音に近いことによるらしいです。
が、「値下げ」の方はまだしっかりとした説明が学生から帰ってきていません。
こういう質問を授業の練習の最後とかにすると、学生は
「本当に説明を求められている」し、「説明しなければ」という責任感はぐっと上がります。
まとめ
最初見た時は、「なんでそんな書き方・・・」と思いますが、インパクトの強さからか1発で覚えてしまうし、パイナップルの店の前を通るたびに、チラチラ店を見てしまいます🤣🤣
物騒だけど、宣伝文句としてのパワーは強いですね。
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