台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

佐藤さんだけになる?

久しぶりにXやらネットニュースやらをネットニュースやらを見て思ったことです。

 

500年後は佐藤さんの国

最初はチラッとXで見ただけだったんですが、ニュースでも詳細が取り上げられていて、よく読んだら正直「なんだこの主張」と思ってしまいました。

 

ある大学の先生が、将来の日本は佐藤だらけになるのではという仮説を立てて検証したらしいのですが…

 

「結婚や離婚、出生、死亡といった増減要因による佐藤姓の変化をみたら、2022年から2023年に佐藤姓が占める割合が0.83%増加していた。毎年この割合で占有率が伸びると仮定して計算すると、2531年に佐藤さんだけになる。夫婦別姓が必要だ。」

 

私が引っかかったのは、

 

・2022年から2023年は0.83%の増加は事実だろうけど、過去10年間も同じような伸び

 代なのか?

 

・夫婦別姓の実情(海外の)をちゃんと調べたのか。台湾は夫婦別姓だけど、日本の女

 性が結婚後に苗字を夫方に変えるのと同じぐらいの割合で産まれてくる子どもの姓は 

 夫の姓。おそらく日本も夫婦別姓になったところで、子どもの姓は夫方になるのだろ

 うから、夫婦別姓にしたところで佐藤が増えるのは変わらないはず。

 

・最後は揚げ足取りですが、天皇家が2531年まで続いていたら、日本人の苗字が100%

 佐藤さんになることはありえない。

 

夫婦別姓って根本の解決じゃない

台湾に住んでいて、友達やにゃーの家族と過ごしていても、夫婦別姓が男女の平等(?)につながるわけじゃないなと思います。

 

にゃーの家族も親戚も、お母さんだけ苗字が違います。

台湾の人はそれが普通なのでおそらく何も思わないと思いますが、お母さんと自分の姓が同じという人にまだ会ったことがありません。

 

台湾もお正月は家族で過ごしますが、大晦日と元旦は夫方の家で過ごし、2日は「回娘家」と言って奥さん方の家族と過ごすのが一般的。

自分の家に娘が1人(既婚)という場合は大晦日、元旦は夫婦2人だけということもあるようです。

 

台湾は夫婦別姓、日本より女性の社会進出は進んでいると思いますが、男性中心社会の名残はまだまだあります。

名前だけでこういった状態が解消するとは思えません。

 

でも別にそこまで強く夫婦別姓に反対するわけではありませんが、問題を他のことにすり替えない方がいいんじゃないかなと思います。

 

 

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