台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

漢字が意外と邪魔をする

JLPTが今週末に迫っています。後の追い込みはとにかく語彙ですよと言いまくっています。

 

語彙の落とし穴

中華圏の学生にありがちなのが、文法の勉強を頑張ってしまうということです。

もちろん、悪いことではありませんが、文法を頑張ると「これとこれの違いはなんだ?」とか「前の接続を正確に覚えよう」ということに集中してしまいます。

 

で…そんな重箱の隅をつつく問題は1問出るか出ないかです。

 

語彙、文法、読解、聴解の中で1番蔑ろにされがちなのが「語彙」。

漢字語彙は特になんとなく教師も学生も「漢字から意味を推測できる」と思ってしまいますが、これが落とし穴です。

 

例えば、次のような問題。

「彼はまだ高校1年生だが、将来(  )な選手の1人だ。」

1.有益 2.有力 3.有望 4.有利

 

( )に入る言葉を選ぶ問題ですが、学生が選んだのは2。

3は漢字から意味が想像できそうですが有望の中国語は「有前途」です。

 

推測する力

有望のような漢字なのに中国語と日本語では全然違う語彙は、中国語の古語に出てきたりすることもあるようですが、特に台湾の学生には国語嫌いが多いので厄介です。

 

語彙が分からないと、読解でもつまづきやすく、今週JLPTを受ける予定の学生も読解の問題をやるとよく「この語彙の意味を知らない」とか「語彙の意味が分からないから答えが見つけられない」ということをよく言います。

 

中国語にない=分からないとなってしまうのだと思いますが、前後の文や漢字の意味から推測するのが苦手なようです。

 

JLPTに限らず語彙は覚えても忘れやすい上に、いつ使えるかがイメージしにくいから勉強するのが億劫になりますが、なんとかちょっとでも語彙力をアップして試験を受けてほしいと思います。

 

 

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