台湾へ移住して日本語教師

2018年から台湾で日本語教師をしています。

授業のイラストを自動化する②

前回、Googleスライドを使って、イラストを自動で変える方法の①を書いたので、その続きです。前回までの作業工程はこちらから↓↓

 

授業のイラストを自動化する - 台湾へ移住して日本語教師

 

前回、「ドリル練習」というボタンを作るところまでやりました。「」の名前は好きな名前でOKなので、「イラスト出現」に変えてみました。

 

 

赤い丸で囲まれているように、新しいボタンが追加できたら、次は1枚目のイラストを用意します。

これは、自動化できないので、自分が使いたいイラストを用意してください。

今回は、テーブルは変えず、他の3つのイラストを変えていきます。

 

1枚目のスライドが完成したら、いよいよ自動的にイラストを変えてくれるスクリプトを書きます。

 

まずは、アクティブ(これから使いたい)なファイルをコンピューターに教えます。

 


「function practice_start」で、「イラスト出現」に加える機能ですよ〜と伝えて(コンピューターに)、SlidesApp.getActivePresentation()でアクティブなファイルはこれですよ〜と教えます。

ちなみに、var の後の名前もなんでもOKだそうです。(これが困るんだけど・・・)

 

次は、機能を追加したいスライド(1枚目のスライド)はこれですよ〜とコンピューターに教えます。

getSlideById(g152b55f〜)というところです。Idがファイルによって違うので、自分で作ったスライドのIdを入れてください。IdはGoogleスライドのアドレスでわかります。

 

 

機能を追加したいファイル、スライドをコンピューターに教えた後は、自動でスライドを追加してもらいます。それが、

var newSlide = 〜appendSlide(s1)という部分です。

 

ここまでやって、保存→実行をすると、1枚目と全く同じスライドが2枚目に自動で生成されるはずです。

 

次は、イラストの用意です。スプレッドシートにこんなファイルを作ります。

 

 

新しく用意するのが面倒なので🤣、ありますの練習用を再利用。

私はいらすとやさんでイラストを用意しましたが、お好きなpngファイルをご用意ください。

 

え!!面倒くさい・・・と正直、私も思いました💧でも、1回ファイルを用意してしまえば、別の練習でも活用できるし、新しいファイルを作るにしても作りやすくなります。空いている時間にちょこちょこ進めれば、後々楽になりますよ♪♪

 

 

用意したスプレッドシートを読み込みます。Idは先ほどと同じように、スプレッドシートのURLから取得してください。

 

シートの読み込みができたら、読み込んで欲しい部分を指定します。今回のファイルではA列に書いた本、パソコンなどの文字は不要なので、B列から指定をします。

 

問題はここから・・・。イラストを読み込んだら、ランダムで表示をしてほしい。

ランダムにするために、まずはスプレッドシートの順番をランダムにします。

 

それが、Math.randomです。-0.5がついているのは、プラスマイナスのバランスを取るためだそうです。

なんでバランス取らないといけないの??と私もここが1番難しくて何度もにゃーに聞きました😅💦たった今、説明を聞いて分かった気になったので整理する意味でも書いてみます。

 

えーと、random という関数は、0〜1の範囲をとるそうです。もし、常に+になってしまうと、コンピューターは並べ替える必要性を理解しないのだとか。-0.5〜0.5の範囲とすることで、時々+の数字、時々−の数字となり、−の時(あるいは+のとき)は順番を並べ替えると判断するそう。

 

0.3845-0.5=-0.1155

0.7823-0.5=0.2823

 

というふうに、+と−の結果がでることで順番をバラバラにしてくれるそうです。

 

うん、難しい。

ちなみに、にゃーの愛するScalaという言語ではこの操作が必要ないとのことですが、キャパオーバーなので詳しくはわかりません。

 

後は、並べ替えたファイルの中から3つを選んで、イラストをかえてもらうだけ。

これで、イラストを自動で並べ替えてくれるスライドの完成です🎉🎉

 

と、分かったような顔で書きましたが、「こんなのが作りたい」と思って、じゃあどんな方法で実現できるかを思いつくか否かというのが大きな壁

いくつかのサイトでプログラムの勉強をちょこっとやってみるものの、実際に自分がやりたい、作りたいものを一人で作れるようになるまでにはまだまだ相当な時間とにゃーのアシストが必要そうです。。。

 

ですが、学習者にも教師にもメリットのあるものを作りたいと思っているので、諦めずにコツコツやっていきたいと思います。

 

授業のイラストを自動化する

以前、授業の準備をプログラムで楽にできないかということを書きました。

新しい挑戦 - 台湾へ移住して日本語教師

どうなってるのか・・・というと、本当に亀の歩みで進めております😅💦

 

が、今日はちょこっとだけ続きを。

前回書いた通り、グーグルIDとグーグルドライブ(グーグルIDがあればいいんですけど)をご準備ください。

 

そして、グーグルスライドから「新しいプレゼンテーションを作成」します。

デザインは空白でいいかな。

 

 

ツールを押すと、下から3つ目に「<>スクリプトエディタ」というのが現れるので、それをクリックします。

 

 

すると、別ウィンドウで、こんなページが出てきます。

もう、これをみたら「分かんない」って思いますよね。同感です。

が、プログラムは外国語と同じで習うより慣れろな部分があると個人的には思います。私もしばらく触っていないと、「え?!なんだっっけ??」(今、まさにその状態😅)ってなります。

 

 

とりあえず、これは全部消してしまってOKです。

まずは、スプレッドシートに自分が作りたい練習のボタンのようなものを作ります。

赤丸の「ドリル練習」のことです。ここをクリックするだけで、絵が自動で変わるようになります。が、この「ドリル練習ボタン」は自分で↑のエディタに書かないといけません。

 

 

今日はこれを作るまでご紹介したいと思います。

まずは、エディタに名前をつけましょう。今回は紹介用なので、私は「ブログ用」としていますが、上のように「ありますのドリル」とか「形容詞のドリル」とか自分で好きな名前をつけてください。

 

 

プログラムを勉強すると、ときどきこの「好きな名前をつけて」と言われるのですが、これ、地味に戸惑いますよね。。。私は最初これに慣れなくて、他の人がつけた名前を見て「なんで、この名前??」と考え込むことがよくありました🤣

 

にゃー曰く、「他の人が見ても何かわかる名前」が望ましいそうなので、「キティ」とか「くまモン」はよくないようです。

かといって、無題にしていると、バグが起こりやすくもなるようで、つい昨日その失敗をにゃーに指摘されました。

 

名前がつけられたら、いよいよプログラムを書きます!

が、最初はコピペでいいと思います。

 

 

拡大します。

 

 

functionはそのまま機能ですね。onOpenが私も分からないんですが🤣 、関数のようです。SlidesAppといのがGoogleが開発したもののようで、SlidesAppと検索するといろいろな機能が追加できることがわかります。

 

これを書いて、プロジェクトを保存します。

 

 

Googleスライドに戻って、ページを再度読み込みすると・・・

 

 

「ドリル練習」のボタンが出ました🎉🎉

これではまだ自動でイラストは出てこないんですが、小さな第一歩ということで😄

ちなみに、「ドリル練習」のところも好きな名前でOKです。

 

新しい挑戦

日本語の先生に限らず、教師という仕事で1番知られていないし、なるまで気づかれないんじゃないかと思うことがあります。

 

それは、授業の準備。

 

自分が教える立場に立ってから、今までお世話になった先生が豊富に与えてくれたプリントやら情報にどれほどの時間が割かれ、どれほどの愛情が注がれていたのか身に染みて分かりました。

 

今はパソコンかもしれませんが、小学校の先生が手書きで書かれていた「お知らせ」の類。想像するだけで目眩がします。。。

 

学校教育と日本語教育では学校にある設備や国、行政の扱いも異なるので一概には言えませんが、日本語教師新人なら1回の授業(45分)に3倍は時間がかかったりします。

日本語教育の場合、学生の国籍や理解できる言語はバラバラなので、大量のイラストが必要となります。

 

例えば、「〜に〜があります」という文法を教えるとき、こんな流れで教えることになります。

 

まずは、語彙。以下の語彙が必要となります。

 

必須で教えるのは「上、下、右、左、(中、外、前、後ろ)、いる、ある」

練習のためにこれまで教えた名詞に加えて、物や動物の名前(犬、猫が多い)

 

進出語彙は全てイラストが必要。

定着の悪いクラスなら、練習で使う既習の語彙もイラストを用意。

 

語彙が終わったら、導入もイラストが必要なので、導入と練習のイラスト。

今回は例なので、ちょっと不自然ですが以下のイラストを用意してみました。

 

   

 

先生「これはなんですか〜?」

学生「机です。」

先生「そうですね。机の上に鉛筆があります。」

 

なんてやりとりをしながら、意味を示唆します。

学生が意味をだいたい掴んだと思ったら、同じ机だけど置いてあるものが違う絵を見せて、練習。

 

    

 

先生「机の右に何がありますか?」

学生「コップがあります。」

 

なんて練習を数回して、学生が「もう分かった😎」という雰囲気になったら不意打ち

先生「カバンはどこにありますか?」と質問。

一瞬たじろぎつつも、学生は「えーと、えーと、机の左にあります。」と自分で文を作って答えられるようになる💮。

 

なんていうのが私が普段やっている流れです。

 

が、このイラストをPPTで毎回、毎回用意するので、初級のクラスではスライド50枚ぐらいになります。

 

でも、これが当然だし、休みの日が二日あったら一日は授業準備に時間を割くのが普通になりつつあった私ににゃーが一言。

 

「プログラムで自動化できるんじゃないの?」

 

にゃーは実はプログラマーなので、私のやっている超アナログで非効率なやり方をみて、やきもきしていたようです。

 

実は私もプログラムにはにゃーに会う前から興味があって、アプリとかサイトとか自分で作れるようにならないかなーと夢を見て、無謀にも図書館の本とかでちょこちょこ勉強したことがあります。

 

が、これっぽちも理解できず、プログラミングサイトでJavascriptやらHtmlやらを勉強してみるも、全く仕事に活かせませんでした😭😭

 

そして、もう黙ってみていられなくなったにゃーがついに私にもできる方法を見つけ出してくれました。

さきほどの2枚のイラストは、にゃーが見つけ出した方法でコンピューターが自動で作成してくれた図です。

 

私自身もまだちょこっとだけしか理解できていませんが、ここでどうやったら自動化できるのか備忘録も兼ねて公開して行きたいと思います!

まだ勉強中な上、確認しながらの公開になるので、気長にお付き合いいただけると幸いです。見てみようかなーと思われた方は、GoogleのIDグーグルドライブをご準備ください。

 

日本語教育能力検定試験学習10回目

日本語教育能力検定試験学習の10回目です。今回は、区分5の大問4つをやりました。

 

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メタファーとメトニミー

私が問題をパッと見たり、聞かれたりした時に、例文が思いつかない項目の1つです。漢字にすると、直喩、換喩という言い方をしますが、比喩表現の種類ですね。

比喩というのは文化にもまたがる部分なためか、よく日本語教育能力検定試験に出る印象があります。

直喩はそこまで苦労しないのですが、換喩、提喩になるとお手あげ。。。

今回解いた問題に出ていました。ゆっくり、じっくり、きちんと勉強すれば得点につながると思います。

 

外国語の特徴

やや厄介なのが、外国語の特徴に関する問題。ベトナム語や中国語の語順、発音の特徴などです。これは、現場でその言語が母国語の学習者がいれば自然とわかる問題ですが、まだ教壇経験のない人には難しい問題です。。。

ただ、おそらく学習者が多い言語に限定されると思うので、中国語、韓国語、そして最近はベトナム語などが対象になるのではないかと思います。

 

授受表現は要チェック

授受表現に関する問題が大問で1問出ていました。必ず出るというわけではありませんが、中国語、韓国語、ベトナム語、英語あたりの授受表現をチェックして、日本語との違いをおさえておくと、学習者がこれを学ぶ時にどこに躓くのかわかります。

 

試験に出なくても、学習者の多くが「難しい」と感じるポイントなので、まだ教壇に立っていない方は授業の準備に時間を取られないうちに、わかりやすくまとめてみるのがいいと思います。

 

まとめ

今回は苦手な比喩が出たこともあって(という言い訳🤣)、19問中13問正解。正解率は68%でした。

次回で区分5のチャレンジは終わって、その後聴解に挑みたいと思います。

が、実は最近新しくにゃーの協力のもと始めた試みがあるので、そちらをご紹介するかもしれません。

 

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日本語をなんで勉強しているの?

日本語が母語じゃない人に日本語を教えるのが日本語教師なのですが、この「日本語が母語じゃない人」にはいろいろな人が含まれて、その推移も激しいです。

日本語をなんで勉強しているんですか?と聞いたら返ってくるなかなか面白い理由もたくさんあります。

 

日本語を勉強する目的でポピュラーな答え

日本語を勉強する目的は様々ですが、「アニメやゲーム、日本のドラマや漫画が好き」というのが最もポピュラーな目的だと思います。

 

これは日本語教師じゃなくても思いつくし、実際に教えていてもついつい「きっとアニメが好きなんだろう」と思って授業に臨んでしまうぐらいです。他の理由というと、次に思いつくのは「貿易会社などに勤めていて仕事で使うから」

 

じゃあ他にどんな理由があるのかというと、特定の宗教家が「布教目的」で勉強したり、在外日本人○世のような日本にルーツのある人が自分のルーツを知る目的で勉強したり、今は少ないと思いますが、かつては米軍が軍事目的で勉強していました。

 

そして、留学生との区別、実習生の区別が難しいのが「出稼ぎ」。出稼ぎのビザというのはないので、当然出稼ぎ目的の人は別の理由やビザで日本へ入国します。ちょっと違法っぽい感じがするかもしれませんが、この人たちが日本で勉強している間に日本を好きになってくれて、日本で起業したりすることもあります。

 

日本語を勉強する目的でちょっとマニアックな答え

台湾で意外と多い、でも台湾以外であんまり聞いたことないなぁ💦と思う理由が「日本へ遊びに行った時に便利だから」という理由。初めてこれを聞いた時、

 

「いやいや、いくら日本でもホテルや観光地は英語も中国語も通じますよ😅」

 

と思いましたが・・・台湾の日本旅行好きの人は「もう思いつく場所全部旅行したんだけど、他にどこへ行けばいいですか」という質問を真顔でしてくる(こっちが答えを聞きたい)ので、日本の奥の奥の奥まで旅行に行ったりします。

「え!?先生、○○県へ行ったことないんですか?△△は素晴らしいのに!!」と何回言われたことか。。。

 

もう1つはどの国にもたまーにいるのですが、「日本語が面白すぎて」という理由。

これはある種の変態(失礼)なのではと思ってしまうのですが、漢字に複数の読み方があるとか、表現によって話し手の気持ちや微妙なニュアンスが違うのが面白いとのことです。

 

今教えている学生の1人が漢字にハマっていて(台湾人)、すごく嬉しそうに「日本人はこれをどうやって勉強するんですか?」と聞かれたので、

漢字ドリルというものがあって、小学校で毎日宿題やテストがあるということを伝えると、さらに嬉しそうにニコニコ笑って「面白いね〜」とおっしゃっていました。

 

他には聞いたことないよという答え

けっこうびっくりするような答えを言う人もいます。例えば、

 

・自国の言葉が好きじゃないから

・時間があるから(?!)

・仕事を辞めて、半年休むことにしたから

 

いずれも台湾の人から聞いた答えですが、強烈な個性です🤣🤣🤣

ちなみに、時間があるからは1人ではなく複数から聞いたことがあります。時間があって暇だかららしいのですが、なぜ日本語学習に向かったのか謎が深まるばかり

 

日本語教育能力検定試験学習9回目

8回目の様子はこちらから↓

totolu.hatenablog.com

 

試験がだんだん近づいてきましたね。長い長い区分5を今回も大問4問解いてみました。使用したテキストはこちら

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感想(1件)

今回の結果

まずは今回の結果をざっと書きます。

大問4問(28問)で24問正解なので、正解率は85.7%でした。今回も一応合格ラインです。

ただ、私がやっているのは過去問題ではなく、予想問題なので実際の試験で同じような点数が取れるという保証はありません😅💦

 

経験のある人にわかりやすい

区分5の問題は特にそうだと思いますが、経験がある人にはピンとくる問題が多いなと思います。

 

今回の問題は、学生がよくするミスが提示されて、そのミスとは違うミスはどれかという問題が多かったです。

これは、現場で「なんでここ間違えるんだろう?」とか「このミス多いな・・・」という経験を重ねていくことで自然と学生がよくする間違えに気付きやすくなると思います。

 

例えば、「公園で走ります」と「公園を走ります」は何が違うか?という質問や、「日本で住みます」という助詞のミスを宿題で何度も見たりすることで、学生は「で」「に」「を」を間違えやすいということが感覚的にわかってきます。

 

経験がないなら

そんなこと言われても、経験がまだないから試験を受けようとしているんだ!

 

私も学生のときにそう思いました🤣

 

不思議なことに、学生の時には繰り返し問題集を解いて、繰り返し説明を読んだり先生に質問してもわからなかった、すごく難しかったことが、今はもう少し簡単にわかるようになったなと思います。

 

私は日本語も外国語も文法を説明される、読むことが大嫌いなので、経験を通した方が理解しやすかったし、覚えられました。

 

なので、いくつか外国語を新聞が読める程度までマスターしているという人なら、この試験もそれほど難しくないかもしれません。

 

私のように、文法が大嫌いで、でもまだ経験がないという人は片っ端から問題を解くか、他の分野で得点を伸ばしましょう😅💦

 

それで先生になって大丈夫?という心配も、私は実際に仕事を続けられているので大丈夫かと思いますし、文法が苦手な学生に教える時はむしろプラスだと思います。

 

まとめ

学生時代とは違って、区分5で意外と点が伸びているのに驚きです。それ以外の知識系はさぼってばかりいたので、こまめに情報チェックをしないといけないなぁと反省。。。

日本語教育能力検定試験学習8回目

7回目の様子はこちらから→日本語教育能力検定試験学習7回目 - 台湾へ移住して日本語教師

 

前回に引き続き、区分5です。前回、正解率68.4%とやっぱり合格ラインに達しませんでしたが、今回は大問3問に挑み、無事に正解率91%となりました。やっと合格ライン🤣🤣🤣

 

こちらの問題集を使用しています。

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苦手な部分はやっぱり苦手

間違えた問題は2問で、そのうち1つが「直示(ダイクシス)」です😩

ダイクシスとは、今現在の話す場面によって意味が決まる表現のことを言います。

場面がないと正しい意味がわからない表現で、例えば「これ、それ、あれ」のような指示詞や私、あなたのような人称代名詞などが含まれます。

 

問題はこんな内容でした。[直示」(ちょくじと読みます。)の観点から違うものを選べ。

 

1.先ほど 2.すぐ 3.あちら 4.あさって 5.私

 

1、3、4はすぐ違うと分かりました。私が悩んだのは1と5。なぜ悩んだかというと、直示をうろ覚えだったので、漢字と並んでいる語彙から性質が違いそうなものを排除しようとしたからです😅💦

 

なぜうろ覚えなのかというと、いつか書いた通り、文法用語を覚えることが苦痛なことこの上ないからです(特にカタカナ)😬

 

宣伝のすり込み

もう1つは気をつけたいなと思ったミスでした。同じように、次の中から名詞の派生語の性質が違うものを選ぶ問題。

 

1.薄さ 2.高さ 3.深さ 4.広さ 5.重さ

 

これはすごく悩みました。どれも反義語があるい形容詞の名詞化。ここに「きれいさ」とか入れてくれたら易しい問題だったんですが💦💦

 

答えを確認すると、反義語がある形容詞の場合、程度が大きい方を使うのが無標(中立)。「小ささ」「低さ」のように「小さいこと」を取り立てるときに反対の意味が使われるので、「薄さ」はこの中で性質が異なるものです。

 

が、スマホやパソコンは「薄い」ことを強調するために宣伝で「薄さ何センチ」のようなことをよく言います。

パソコンを買うときに、「このパソコン厚さはどのぐらいですか」という人はあまりいないんじゃないでしょうか。こういう知らない間にすり込まれた宣伝や表現が日本語教師としての感覚を鈍らせます

 

さきほどの問題を見て「薄さ」に違和感を覚えなかったというのは危険信号です⚠️

反省。。。

 

まとめ

区分5は問題数が多いので、もう1回ぐらいに分けて書いていきたいと思います。筆記の次はいよいよ聴解、記述です。

記述はもしかしたら記事にしないかもしれませんが、聴解は久しぶりにするのでやや緊張しています💦💦