前回、復習から文型導入あたりまでを書いたので
今日はその続きを書いてみたいと思います。
④ドリル練習
導入を終えたら、次はドリル練習です。ドリルはいろいろなやり方がありますが、1番簡単なドリルは先生の言ったことをそのまま繰り返す「反復ドリル」です。
学生にとって1番ストレスのない練習ですし、文型を何度か言うことで言い慣れるという効果がありますが、意味がわからなくてもとりあえずできるというデメリットもあります。
他にも、拡大、応答、結合など日本語教師になる勉強をするとさまざまなドリルを習うと思うので、クラスや学習期間に合わせてドリルを選択します。
⑤タスク、活動
これもインタビューやらインフォメーションギャップやらいろいろな活動があります。難易度の設定が難しく、簡単すぎると学生が「遊び」の雰囲気でやってしまうし、難しすぎると学習意欲を削いでしまいます。どの程度のものをどのぐらいの時間でするのか、先生の管理テクニックが求められます。
⑥会話練習
私は初級の授業をするときには必ず会話練習を入れます。会話練習をさせたり授業をするのが苦手な先生がいらっしゃいますが、日本語学習者のほとんどは「話す」「聞く」ことを目的に勉強していると思うので、会話を教えられないなら日本語教師にはならないほうがいいのではないかという過激な考え方になるぐらい、私は必須だと思っています。
⑦まとめ、復習
最後にまとめの問題をさせたり、ロールプレイをさせたり、QAをしたりでしょうか。
初級は基本がぎゅっとしている
初級は授業の流れが作りやすいし、教材なども作りやすいので、日本語教師の基本がぎゅっと詰まっているレベルだと思います。学生の反応もはっきりと分かりやすく返ってきますし、学習者の上達も目に見えてわかるので達成感もあります。
ただ、初級に慣れすぎて、「中級以上なんて教えられない😢 」となるのは要注意です。