前回ざっと上級の授業のことについて書いた、書いたというより半分は愚痴のようになってしまいましたが😅
今回は私が日本でやっていたこと、今台湾でやっていることを書いてみたいと思います。
まずは読解
読解は生教材なら新聞やネット記事、小説などになると思います。日本では留学試験対策やJLPT対策の授業が多かったので、文章を楽しんだり、読んで考えたりするのではなく、できるだけ正確に早く読む方法を教えることが多かったように思います。
それって、つまらないとずっと思っていましたが…
台湾へ来て、学習者の目的が必ずしも進学ではなくなった今はそれって実はすごく楽だと思うようになりました🤣
なぜなら、問題を作る側も「外国人が読み誤りそうなポイント」を考えながら作問をするので、授業で扱う問題を事前に読んでおけば解説のポイントも自然に見えてくるからです。
問題がない状態で文章を読み、必要そうな部分に解説を入れ、且つ「読んだ満足感」を与えるというのはかなりの難題です💦💦
人によって興味のある分野も違うし、こちらが面白いと思っても学習者側が面白いと思うかはわかりません。
推理ものや意見文
じゃあ、読んでから考えて意見を出し合うものがいいのではないかと思って、推理ものや新聞の意見文を読ませたことがあります。
結果から言うと…失敗です🤣🤣🤣
推理ものは言葉や表現が複雑になりすぎるし、意見文は「そういう意見もあるよね」という雰囲気で、ディベートに発展するほど盛り上がりませんでした。
じゃあ、身近な話題で!と台湾の社会問題のようなものを扱うと…
ヒートアップしすぎて沈静化が大変になったり
台湾の人は日常的に政治の話しをして議論を戦わせることがあるようで、結論が出にくい内容は扱わない方が無難かなと思います。
日本文化を学べるもの
考える系は考える系でも、日本に関するもののほうがよいのかと思って、使ったのがこちらの教材。
マンガで学ぶ日本語表現と日本文化 多辺田家が行く!! [ 創作集団にほんご ] 価格:2,200円 |
多辺田家(たべたけ)という日本の家族に、留学生がホームステイに来るという設定の漫画で、日本の文化を知らずにいろいろ勘違いや失敗をする留学生のお話です。
台湾の人の日本文化への知識は、授業で扱ったらこちらが学ぶぐらい深いです。特に上級レベルの学生になると
「日本の47都道府県全てに行ったことがあります。」とか
「大河ドラマを10年以上すべて見逃さずに見ています。」とか
「自衛隊が好きで、自衛隊グッズを買いに○○まで行きました。」
のような日本人でもなかなかいないんじゃないのかなという人がいっぱい。
でも、そんな超日本通の彼らでも、実は「日本人の家に入ったことはない」とか「日本人と食事をしたことはない」という人も結構います。
なので、日本の生活に関することは意外と知らなかったりします。
まとめ
読解だけで長くなってしまったので、今回はここまで💦💦
上級は本当に難しいです。テキストを見に行くと分かりますが、JLPT以外で上級のテキストが1番少ないのも頷けます。
次回は聴解か文法について書いてみたいと思います。