人の噂も75日というという諺が日本語にはありますが、噂もそうだけれどショックなことやまあまあ大きな事件、自分から遠く離れた場所で起きている戦争なんかもそうなのかなぁとぼんやり思いました。
今年はこれを実感することが多々あったと思います。
1月15日に東大前で受験生刺傷事件が発生。75日後は3月31日。
2月24日にロシアがウクライナへの侵攻を開始。75日後は5月10日。
4月23日に知床遊覧船事故が発生。75日後は7月7日。
7月8日に安倍元首相銃撃事件が発生。75日後は9月21日。
個人的に、大きなニュースだなと思ったものをピックアップしましたが、どうでしょうか。
昨日、日本武道館で安倍さんの国葬が営まれて、ニュースでその様子を少し見ました。菅さんの弔辞を聞いて、思い出したことがあります。
高校生のときに、小学校から仲が良かった友人が病気で他界しました。
自分の身近な、それも同じ年の友人がそんなに早く逝くなんて全く想像しなかったので、言葉に表すことができない感覚におそわれました。
昨日の菅さんの弔辞、
「あれからも、朝は来て、日は、暮れていきます。
やかましかったセミは、いつのまにか鳴りをひそめ、高い空には、秋の雲がたなびく
ようになりました。
季節は歩みを進めます。
あなたという人がいないのに、時は過ぎる。」
これを聞いて、当時の感覚を思い出しました。菅さんがどんな感覚、どんな思いかは分かりませんが、「ああ、私もそう思ったことある。」と思いました。
ショックなことがあって、自分は動けないでいるのに、周りの時間が普通に流れていることに対する激しい違和感。
そして昨日の国葬の様子と反対デモを見て、安倍さんを賞賛しようが叩こうが、国葬に賛成しようが反対しようが、国のお金を使おうが、外国からどんなにたくさんの来賓が来ようが、どんな立場の人が列席しようが、
安倍さんが亡くなった事実だけが絶対に変わらないことで、故人に近い人たちが苦しい時間を耐えているのだと感じました。
国葬に先駆けてかどうかは分かりませんが、24日に台湾ではこんなことがありました。
中国語のニュースですが、漢字で検討がつくんじゃないかと思います。
台湾の高雄にある「紅毛港保安堂」というところに安倍さんの銅像が有志によって建てられました。
有志が建てたものなので、特に反対運動などもなかったようです。